しんゆりシアター劇団わが町 第13回公演「『あしもとのいずみ』2023~陸軍登戸研究所をめぐる物語~」

市民劇団・劇団わが町の第13回公演は、30余年前の川崎市と伊那谷地区(長野県)の高校生らによる「陸軍登戸研究所掘り起こし運動」に着想を得たオリジナル作品を劇団員による脚本、ふじたあさや(劇団わが町芸術監督)による潤色・演出で上演!

小田急線の上り急行が生田駅を通過してから30秒足らずで、右側に長い階段と、エレベーターだけの建物が見える。明治大学生田キャンパスの入口である。そこが、78年前まで陸軍登戸研究所で、当時の遺構もあると聞いて、尋ねてみた。学生時代、731部隊のドラマ化をスタッフとして経験していた私は、登戸研究所が731部隊と表裏一体だったことを、文献では読んでいた。
しかし、研究所跡の一角に立って、目の下を小田急が走るのを見て、愕然とした。「近すぎる」。当時は、今ほど住宅はなかったに違いないが、反対側の丘続きには〈向ヶ丘遊園〉が、すでに開業していて、当時10歳で国民学校生だった私は行った記憶がある。
あの時、丘続きのここには、巨大な動物慰霊碑を必要とする秘密の研究所があったのか。千人に及ぶ地元雇用を満たすためとは言え、「近い。近すぎる」。
敗戦から78年、戦争の当事者になることがなかったために、戦争は「遠い」と思い込まされてきた日本人にとって、この「近さ」の意味するものは何なのか? そこを掘り起した川崎と伊那の高校生たち、教師たちに学ぶため、萩坂さんの背中を押し続けた結果が、この上演である。  
かつて出会った、生死の程もわからないウクライナの芝居屋仲間たちに、この舞台を捧げたい。

劇団わが町 芸術監督 ふじたあさや

公演日時2023年12月1日(金)~3日(日)

1日(金) 19:00開演<完売> 
2日(土) 13:00開演<完売> 
      18:00開演<完売>
3日(日) 12:00開演<完売>
      17:00開演<完売>

※開場は開演の30分前

おかげさまで全公演完売となりました。
当日券は、各回開演の1時間前より若干枚販売いたします。
チケット<発売日>
2023年10月30日(月)

<料金>(全席指定・税込)
一般 2,700円
学生 2,200円
小学生 1,500円
障がい者割引 2,500円

・電子チケット(WEB 販売のみ)ご希望の方は引き取り方法で「チケットれすQ」をお選びください。
・障がい者割引は電話・窓口にてお取り扱い。(要障がい者手帳/付添1名まで同額)
・未就学児童のご入場はご遠慮ください。
・学生チケットのお客様は公演日に学生証のご提示をお願いする場合がございます。
・車いすでご来場のお客様は、当日のスムーズなご案内のために、予めチケットをご購入の上、川崎市アートセンターまでご連絡ください。

<取扱い>
川崎市アートセンター
●窓口 9:00~19:30(原則毎月第二月曜を除く)
●電話 044-959-2255(9:00~19:30、土日祝・原則毎月第二月曜除く)
●WEB チケット購入はこちらから
スタッフ・劇団員<スタッフ>
作:萩坂心一(劇団わが町)
潤色・演出:ふじたあさや
美術:池田ともゆき
照明:坂本義美
音楽:藤原豊
音響:山北史朗
衣裳:宮岡増枝
舞台監督:野口岳大
演出助手:原田亮、森山蓉子(ともにPlatanus)
宣伝美術:中村圭介(ナカムラグラフ)
主催:川崎市アートセンター
企画・制作:川崎市アートセンター/NPO法人KAWASAKIアーツ
協力:明治大学平和教育登戸研究所資料館
後援:川崎市教育委員会/NPO法人しんゆり・芸術のまちづくり
協賛:安達原玄仏画美術館/小田急電鉄株式会社/株式会社北野書店/株式会社総商/株式会社
SOERUTE/株式会社丸貞/ストーリー株式会社/造形教室こどもの木/手打ちそば処居酒屋わかみや/
特定非営利活動法人KAWASAKIアーツ/パティスリーエチエンヌ(五十音順)
助成:文化庁文化芸術振興費補助金 劇場・音楽堂等活性化・ネットワーク強化事業(地域の中核劇場・音楽堂等活性化)/独立行政法人日本芸術文化振興会
川崎市市制100周年記念プレ事業

<劇団員>※五十音順
安達原泉、池田圭子、池田紗菜、石倉聡乃、井上歩美、上村健太郎、圓崎大和、圓崎弥生、大野倫子、小野瑞穂、加藤環、加藤悠愛、神元心知、清川麗文、小宮祥、境ひなた、酒井道子、佐々木直子、椎野遥、城本裕代、杉本麻美那、鈴木明博、高木良平(高=はしごだか)、高橋良子(高=はしごだか)、田中由美子、徳井知美、徳留比佐子、永里幸太郎、中田結、中原璃芽、夏野みづほ、夏堀妙子、西嶋美晴、萩坂心一、橋迫千明、日野順子、平井陽菜、三浦久尚、宮川怜、宮崎真悠子、宮野華菜、森公洋、柳瀬健太郎、山下優里、山田朗子、山田スミ子、山田睦実、山田誠浩、結城裕人
劇団わが町とは2012年6月に生まれたゆるやかな劇団です。劇団員は地域住民の方々、総勢49名。年齢制限はなく、現在10~82歳までのメンバーが所属しています。しんゆりシアターのラインナップの一翼を担い、長期的に様々な創造活動を行なっていきます。

<劇団員募集>
劇団わが町では2024年12月公演にむけ、
2024年春に劇団員追加オーディションを開催します!
詳細は2024年2月に発表!
お問い合わせ川崎市アートセンター 044-955-0107(9:00~19:30 原則毎月第二月曜のぞく)
公演日12/1~12/3