「わが町今度なにやるの?」→「グスコーブドリの伝記。賢治が4人も出るよ。」→「え?何それ。それってどういう意味?」→「観に来ればわかるよ。」
『グスコーブドリの伝記』は、宮沢賢治作品の中で一番つまらない、と言った評論家がいます。その人に言わせると、あれほど珠玉のような言葉を紡ぎ、見事なファンタジーを繰り広げた作家が、この作品でだけはそうなっていない、と言うのです。しかし私は、うち続く冷害と干ばつに打ちのめされて、言葉を紡ぐゆとりも、ファンタジーを夢見るゆとりも失った、できそこないの農業教師としての賢治さんは、こう書かざるを得なかったのだと思います。父親からは「でくのぼう」と言われ、自分でも「でくのぼう」と称していた賢治さんが、血を吐く思いで、ギリギリのところで書いた作品だったのでしょう。
一九八二年の劇団えるむ初演の頃、劇中の賢治さんは一人でした。三十九年後の劇団わが町上演版は、劇中の賢治さんは四人になっています。作品を読み直せば読み直すほど、賢治さんについて調べれば調べるほど、一人ではおさまらなくなったのです。ということは、賢治さん、あなたは「でくのぼう」なんかじゃなく、四人分の(ひょっとするともっと多くの)人生を生きた巨大な人だったのではないでしょうか。
ふじたあさや
公演日時/ライブ配信のお知らせ | 【緊急事態宣言発出に伴う大切なお知らせ】 (2021年1月20日付) しんゆりシアター劇団わが町第 10 回公演「グスコーブドリの伝記」は、2月5日の初日にむけ、感染症対策をとりながら稽古を進めて参りました。 この度の「緊急事態宣言」及び川崎市の「緊急事態宣言下における本市行政運営方針」に基づき劇団員・スタッフとも協議を重ね、予定していた夜公演は中止いたします。 また感染症対策を考慮した演出の見直しと、販売座席を再考したうえで、昼公演につきましては、実施をいたします。併せて2月6日(土)13:00公演はライブ配信での上演も行います。 楽しみにしていただいたお客様には多大なるご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます。 何卒ご理解、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。 【緊急事態宣言発出に伴う大切なお知らせ2】 (2021年1月27日付) お陰様で下記公演は完売となりました 6日(土)13:00開演 7日(日)12:00開演 1月25日より昼公演の再販売を開始いたしましたが、即完し、現在もお客様からお問い合わせが続いている状況であり、上演時間が1時間30分(休憩含む)で上演可能ということが、1月24日に確定しましたので、夕方の早い時間に追加公演を実施することにいたしました。 2021年2月5日(金)〜7日(日) 5日(金) 6日(土) 13:00開演(完売) 7日(日) 12:00開演(完売) ※開場は開演の30分前 【ライブ配信チケット発売中!】 ライブ配信チケット(2月6日13時開演)は、こちらよりお求めください。 https://v2.kan-geki.com/live-streaming/ticket/218 ※オンライン観劇サービス「観劇三昧」の会員登録(無料)が必要になります。 |
スタッフ・出演 | 原作:宮沢賢治 脚本・演出:ふじたあさや 音楽:宮沢賢治・岡田和夫・藤原豊 美術:池田ともゆき 照明:坂本義美 音響:山北史朗 衣裳:大谷恵理子(company ma) ステージング:酒井麻也子 歌唱指導:森山蓉子(company ma) 舞台監督:野口岳大 演出補:大谷賢治郎(company ma) 宣伝美術:中村圭介(ナカムラグラフ) 主催:川崎市アートセンター 企画・制作:川崎市アートセンター/NPO法人KAWASAKIアーツ 後援:NPO法人しんゆり・芸術のまちづくり/川崎市教育委員会 <劇団員>※五十音順 安達原 泉、池田紗菜、稲田侑太、井上歩美、岩田恵都、上村健太郎、馬蜂貴博、圓崎大和、圓崎弥生、 大野倫子、桶矢 碧、長田美佳、小山雲母、木村アリシアペイジ、桐山惣太郎、小松 祥、境ひなた、 酒井道子、酒井みな実、酒井優月、佐藤陽子、椎野遥、品田芙季、鈴木明博、高橋良子、田中千恵美、 田中由美子、坪井 翔、徳井知美、徳留比佐子、夏野みづほ、夏野心花、夏堀妙子、萩坂心一、橋迫千明、 日野順子、平井陽菜、前原則子、松澤亜美、宮川怜、柳瀬健太郎、山下優里、山田朗子、山田スミ子、 山田睦実、山田誠浩、結城裕人、吉田弘子 ※50音順 <客演> 古舘一也、森山蓉子(company ma) <演奏> 山田由起子(ピアノ) |
チケット | <料金> 一般2,700円 学生2,200円 小学生1,500円 全席指定・税込 ※未就学児のご入場はご遠慮下さい。 ※学生チケットのお客様は公演日に学生証を確認させていただく場合がございます。 ※車いすでご来場のお客様は当日のスムーズなご案内のためチケット購入後、事前に川崎市アートセンターまでご連絡をお願いいたします。 <発売日> 2021年1月25日(月) <取扱い> 川崎市アートセンター ●窓口 9:00〜19:30(原則毎月第二月曜および年末年始12/29〜1/3を除く) ●電話 044-959-2255(9:00〜19:30、土日祝・原則毎月第二月曜および年末年始12/29〜1/3を除く) ●WEB チケット購入はこちらから |
感染症対策 | 川崎市アートセンターは、6月1日(月)から業務を順次再開しております。 新型コロナウイルス感染症拡大防止についての施設としての取り組み、お客様へのご協力のお願いは下記をご参照ください。 https://kawasaki-ac.jp/info_21_01_08.pdf ※1月8日掲載済 劇場としての対策につきましては下記をご参照ください。 【劇場の取り組み】 ・稽古期間より本番期間通してスタッフ、出演者ともに関係者全員が検温を行い、日常生活でのマスク着用の他、リハーサル等でも感染症予防に努めます。公演当日もマスクや必要に応じて手袋、フェイスシールドを着用し、適切な距離をとり対応をさせていただきます。 ・館内共有部分の消毒、及び手指消毒液の設置などにより、感染及び拡大防止に努めています。 ・施設内に、お客様へ感染症拡大症予防策のチラシを掲示しています。 ・不特定多数が触れる場所の消毒を行うとともに劇場内は常に外気を取り入れられ、換気が出来る様になっています。 ・「11月末までの催物の開催制限等について」(令和2年9月11日付 内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室長事務連絡)に基づく制限緩和に伴い、これまで間隔をあけるために売り止めにしてきたお席を10月の主催公演から販売させていただく可能性があります。 また舞台と客席の距離は引き続き十分に取って参ります。 【基本事項】 ・公演中も客席内でのマスクの着用をお願いいたします。 ・チケットは、スタッフが目視で確認いたします。お客様ご自身で半券を切り取ってご入場いただくようお願いいたします。 ・チケットご購入時(当日券を含む)、氏名・緊急連絡先をお伺いいたします。公演関係者及びお客様の氏名・緊急連絡先を記載した名簿の作成を行い、感染が疑われる方が公演終了後に判明した場合、保健所等公的機関からの申出により名簿を提供することがあります。予めご了承ください。 なお、いただいた個人情報は、その他の目的には使用せず、一定期間が終了後、適切な手段で破棄します。 ・チラシやアンケート等の配布物は、手渡しを控えさせていただきます。所定の位置から取っていただくようお願いいたします。一度お取りになられたチラシが不要な場合は、「不要チラシ入れ」に入れていただくようお願いいたします。 ・舞台の出演者に対するご声援はご遠慮ください。お気持ちは拍手で頂戴できますと幸いです。 ・面会等は控えて頂きますよう、ご協力をお願いいたします。 ・公演当日は、スタッフの指示に従って頂きますようご理解・ご協力をお願いいたします。 【公演時のお願い】 (1)開場時 ・受付には、飛沫防止用のアクリルパネルを設置し対応させていただきます。 ・花束、プレゼントのお預かりにつきましては辞退させていただきます。 (2)公演中 ・お客様へ声援を求めたり、ステージに上がる、ハイタッチをする等の演出は行いません。 ・客席内は飲食厳禁ではございますが、水分補給としてペットボトルで水、お茶に限り可とします。 ・座席の移動はお断りいたします。公演中も当日券を販売しておりますのでご協力をお願いしており、開場時等に空いているお席でも後からお客様をご案内する場合がございます。 (3)休憩中 ・休憩時間を通常より長めに設定し、劇場内の換気及び、お手洗いの混雑緩和を図ります。 (4)終演後 ・公演終了後、お帰りになる際は、お客様の混雑を勘案し、順番にご退場をいただく場合がございます。 (5)体調不良者発生の際の対応 ・体調不良者があり、なおかつ当人が新型コロナウイルス感染症陽性者との接触があったことが確認された場合は、他の来場者やスタッフから離し、ただちに麻生区保健所(帰国者・接触者相談センター)へ連絡いたします。 ※麻生区保健所(帰国者・接触相談センター)(8:30〜21:00土日祝を含む) TEL:044-965-5218/FAX:044-965-5204 【その他】 ・本ガイドラインについては、職員全員に周知徹底を図ることとし、各自適切な対応を講じることができるよう努めます。 ・「稽古場ガイドライン」を別途制定し、新型コロナウイルス感染症拡大防止に最大限努めます。 ・本公演のキャスト、スタッフにつきましては本番に向けて、必要なタイミングでPCR検査を適宜行っていきます。 |
劇団わが町とは | 2012年6月に生まれたゆるやかな劇団です。劇団員は地域住民の方々、総勢48名。年齢制限はなく、現在9〜80歳までのメンバーが所属しています。しんゆりシアターのラインナップの一翼を担い、長期的に様々な創造活動を行なっていきます。 |
しんゆりシアターとは | アルテリオ小劇場の主催事業を<しんゆりシアター>と名付けました。<しんゆりシアター>は地域劇場=リージョナルシアターを目指します。リージョナルシアターとは劇場が公共性をもって、プロの俳優・スタッフを集め、舞台芸術作品の創造発信を行うことをいいます。劇場の活動を評価するのは地域住民の方々です。この地域劇場を理想とし、私たちは川崎市新百合ヶ丘地域の創造発信の拠点を目指します。 |
公演日 | 2/5〜2/7 |