あしたがかわる「しんゆりアウトリーチ」in桐光学園 新入生コミュニケ―ションワークショップ

新入生コミュニケ―ションワークショップ
<日程>令和7年4月12日(土)、19日(土)13:00~16:00 各回での実施
<会場>学校法人桐光学園 小学校体育館
<参加者>桐光学園中学校新入生(12日52名、19日48名)
<講師>原田亮、森山蓉子(共にPlatanus)
<アシスタント>桐光学園中学演劇部(各回7名)、劇団わが町劇団員有志(12日2名、19日5名)

【はじめに】
今回のアウトリーチでは、新入生たちが安心して新学期を迎えられるよう、演劇を用いたコミュニケーションに焦点を当てた「友達づくり」のワークショップを開催しました。

新しい環境に飛び込んだばかりの新入生たちが、誰かと自然につながる“きっかけ”をつくることを目指しました。演劇的な遊びによる「相手を見て」「想像して」「一緒に動く」といったコミュニケーションを通して、「はじめまして」の壁を少しだけ軽くしていきます。

【内容】
●講師といっしょに:「トントンパ」
講師とリズムを合わせながら、身体を使っての「あっちむいてホイ」です。講師が面白おかしく進行し、緊張をほぐします。楽しみながら場に慣れ、「やってみても大丈夫」と安心できる空気をつくります。

●全員でつながる:「ハイタッチ」
全員で円になり、講師に肩を叩かれた人は誰かのところへ走り、一緒にハイタッチ。
身体を思いきり動かしながら、言葉を交わさなくても自然と関わりが生まれ、場に一体感が広がります。

 

●全員で協力:「お題で並ぼう」
全員で円になり、名前順や誕生日順に並び変えるゲームです。
誕生日順では声を出せないルールを設けます。より相手とコミュニケーションをとる必要があるため、主体的にお互いを知ろうとするやりとりが生まれました。

●チームで挑戦:「イスに座らせないゲーム」
講師が一つだけ空いているイスに座ろうとするのを、チームで協力して阻止するゲームです。講師だけでなく、チームメンバーの動きもしっかりと見ながら動かなければなりません。
まずは一回ずつ挑戦してから作戦会議の時間を設けます。二回目からは各チームごとの作戦が見え、お互いに声を掛け合いながら協力して取り組みました。

●相手につなぐ:「伝言ゲーム」
チーム対抗の伝言ゲーム。ただしお題がどんどん難しくなります。
①言葉を正確に伝える
②お題は言わずに、それを表す説明で伝える
③言葉は使わずにジェスチャーだけでお題を伝える
④言葉は使わずにジェスチャーだけで昔話を伝える

目に見えないものを目の前の相手にどう伝えるか。受け取る側も、相手の言葉をよく聞き、動きをよく見て想像します。
間違えても、伝わるまでやり直しながら挑戦する姿勢を大切にしました。

【最後に】
このワークショップでは、「講師と」「みんなで」「チームで」「一対一で」と、関わり合う相手が少しずつ変化していきました。関係が深まるようステップを重ねながら、知らない誰かとの距離を自然と縮めていきます。「ちょっと知ってる子ができた」、その小さなつながりが、これからの学校生活をスムーズに、自分らしく始めるための後押しになることを願います。

講師からは「今日は友だちをつくるというよりも、知り合いができたらいいなという思いでゲームをした。これから学校ですれ違ったときに『あ、ワークショップで遊んだ人だ』と話せるきっかけになったら嬉しい。これからもたくさんの人と知り合って友達になってほしい」と締めくくりました。

【アンケート抜粋】
・たくさんの人とふれ合えるゲームがいっぱいで楽しかった
・楽しかったです。楽しい時間をありがとうございました
・とても楽しかった。知り合いがたくさんできた。機会があればまた開催してほしい
・段々難易度が上がっていくのが楽しかったです

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