くらすクラス演劇ワークショップ

くらすクラス演劇ワークショップ

~世代を超えた「あそび」でみんなみんな仲良くなれる!

 

<日程> 平成31年

1回目 4月14日(日)13:30~17:00

2回目 4月20日(土)13:30~17:00

3回目 4月21日(日)11:00~13:30 14:00からイベントの1コーナーで発表

<会場>

くらす広場

<参加者>

公募にて集まった6名

<講師>

大谷賢治郎(company ma)

【演劇の発表会をしよう】

川崎市アートセンター北部に位置し、学びを通じた地域のあそび場となっている稲城市のくらすクラス。

今回はくらすクラスの3周年イベントで「演劇の発表会」を行うことを目標にアウトリーチを実施しました。

参加者は事前に公募にて申込みいただいたくらすクラス周辺地域に在住の市民6名です。

下は6歳から、上は56歳までの幅広い年齢層となりました。

最終日の発表を目標に、合計3回のワークショップの中で、作品を創ります。

題材など事前に決まっている事はありませんが、作品を創るだけでなく演劇の「あそび」を楽しむ事も忘れてはいけないテーマです。

 

【世代を超えた交流】

初回はリラックスするため「シアターゲーム」を行いました。

シアターゲームとは、集中力・想像力・リズム感など演劇にとって大切な要素をゲーム感覚で身につけられるものです。

また、作品創りにかかせない自己の解放と他人の肯定も自然と行うことが出来ます。

その後は室内に移動し、みんなで「テーマ」を決め、表現をしてみました。

個々でテーマに沿ったお題を決め、お題の動きを考えます。

「玉ねぎを切る」、「あたまを洗う」、「ボールを投げる」などを行いました。

動きを皆で共有し、順番に繋げていきます。他人が考えた動きも皆でやります。

・順番はどうしたら面白くなるとおもう?

・他人と動きを揃えるためにはどうすればいいとおもう?

など、自分たちで考えて工夫出来る進め方で行っていきます。

テーマは「みんなの好きなこと」から始まり、「稲城に関すること」へと変わっていきました。

「稲城には何がある?」、「稲城の好きな所は?」など、年齢ごとで様々な意見が飛び交います。

その中から「お花」、「丘」、「府中街道」、「南武線」などいくつかピックアップし、全員でお題に沿った写真を創りました。更に写真だけではなく、「動きを付けたらどんな動きになるか」ま

チャレンジしました。また、「むかーしむかし…」の昔話を、参加者全員で空想しながら1文ずつ言い合い、繋げていきました。「テーマ「稲城」での動き」と「昔話」は両方とも発表会で発表をする

とになり、次回までに何を準備するかなど、参加者同士で率先して会話をしていました。

 

 

【発表会に向けて】

2回目は「シアターゲーム」の後は翌日に控えた発表会のために作品創りを行っていきました。

前回行った「テーマ「稲城」での動き」も形をより良く変形させ、発表の順番や間のつなぎ方など、細部に渡り細かく詰めていきました。

「昔話」についても構成やお互いの役やセリフを再確認し、台本も参加者が自ら作りました。

楽器が弾ける!という事で、6歳の参加者が鍵盤ハーモニカを持参し、音楽担当へ。

大谷さんのきっかけでBGMを見事に演奏しました。

「テーマ「稲城」での動き」と「昔話」のリハーサルも数回行い、流れはバッチリです。

翌日の発表会について事前の告知では「14:00発表会」と予定していましたが、「もっと早く集まってみんなで稽古したい」と満場一致で声が上がったので、11:00開始に変更をしました。

 

 

 

【演劇の楽しさとは…】

3回目はついに発表会当日です。

この日はくらすクラス3周年のイベント当日でもあり、多くのお店が並んでいました。

11:00にくらす広場に集まり、本番を意識したリハーサルを行い、準備は万端です。

全員でお昼を食べながら、お互いに最後の確認をしました。

本番では多くのお客様に見守られる中、これまで稽古してきた全てを出し切りました。

大きなトラブルもなく拍手に包まれながら発表会は無事に終了しました。

終わってしまえばあっという間の3日間でしたが、その中身はとても濃く、充実した時間になりました。

発表会という共通の目標に向かって全員で一つの作品を創り上げる事で、互いに認め信頼し合える関係性になり、いつしか年齢の枠は超えた仲間となっていました。

このような年齢を超えた友人、仲をつくることが難しい日常生活からすると、今回のワークショップは貴重な機会となり、演劇の楽しさ、魅力も存分に体験して頂くことができました。

 

 

【参加者のことば】※抜粋

・2~3回しか会ってないけど一緒に作品を創れて楽しかった。

・みんなと一緒に作品が創れてとっても楽しかった。元気をいっぱいもらった。

・本当に楽しかった。まさかこんな短い時間で創れるとは思ってなかった。

・参加出来て良かった。場所と人の魅力。純粋に楽しかった。

・楽しかった。またの機会があれば絶対参加したい。

・稲城で演劇を体験できる機会があって感謝。子どもの豊かな感性に自分も引き込まれ、気がついたら作品になっていてあっという間の3日間だった

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