2014夏 「映画タイムマシンvol.2」 映画音楽ワークショップ-1

今年2014年は2回目を迎える映画タイムマシン。

夏休みにお子さんや親子連れで映画という”タイムマシン”に乗って、日本映画に親しんでもらおうという企画です。

無声映画に音楽を付けるワークショップ。川崎市アートセンターでも初めての試みです。

今回の講師はサイレント映画ピアニストの柳下美恵さん。日本をはじめ世界でサイレント映画に音楽をつけていらっしゃいます。
まずは、柳下さんの演奏を鑑賞しました。
最初にサイレント映画と音楽について簡単にお話いただきました。

上映は35mmの短編作品。Aプログラムの『なまくら刀』『浦島太郎』『街』(実写)『漫画 瘤取り』『漫画 二つの世界』のアニメーションを中心としたサイレント映画にピアノ演奏つけていただきました。

サイレント映画を無声でみている時とは違って、無音の緊張感がやわらぎ、すんなりと映画の世界に入ってゆけます。

柳下さんも映像に寄り添うような演奏を心掛けているとのこと。

普段は即興で演奏されるそうですが、今回はあらかじめ作品をみてタイミングを計った演奏をされました。

上映後演奏を終えた柳下美恵さんに大きな拍手がおくられました。

柳下さん、素敵な演奏をありがとうございました。

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※今回はピアノ以外の音も聞こえましたよ。みなさんわかりましたか?

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<上映について>

今回の上映はフィルムの上映環境を確保するための「Fシネマプロジェクト」の一環として企画された「蘇ったフィルムたち~東京国立近代美術館フィルムセンター復元作品特集」の作品です。

映画の上映では映写機の都合により、1秒間に24コマ<24fps>で上映されることが多くありますが、アートセンターでの上映はフィルムの速度を製作時のフィルムの回転で上映します。

ですから、実は短編をいくつも上映する今回の映写室は大変。
作品毎に速さをかえるために映写技師は左右にある二つの映写機にはりついています!

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