コミュニケーションアウトリーチ

コミュニケーションアウトリーチ

<日程>

平成30年4月28日(土)、5月5日(土祝)、5月12日(土) 計3日間

<会場>

学校法人桐光学園 小学校体育館

<参加者>

学校法人桐光学園 中学・高校演劇部 合計31名 / 劇団わが町劇団員有志 合計9名

<講師>

大谷賢治郎(company ma)

<アシスタント>

4月28日/大谷恵理子(company ma)、5月5日/原田亮(company ma)、5月12日/森山蓉子(company ma)

「はじめての経験がたくさん!?」

今回のアウトリーチでは、川崎市高校演劇連盟に所属する桐光学園にて、中学・高校の演劇部を対象にコミュニケーションをテーマにしたワークショップを行いました。

桐光学園の演劇部ではこの時期は「仮入部」の生徒も多くおり、これから関係性を築いていく段階です。

そのスタートのタイミングで行う今回のワークショップでは、演劇スキルの指導ではなく、コミュニケーションをテーマにし、部活動という集団での意思疎通、また彼らの今後の作品創りにつながる相互理解に焦点を当てました。

生徒たちに、「普段は接する機会の少ない世代の人とも演劇を通じて仲良くなれる事を知ってほしい。」という思いから、川崎市アートセンターで活動する市民劇団『劇団わが町』の劇団員数名(小学生~60代)も一緒にワークショップに参加しました。

劇団わが町は、講師の大谷賢治郎氏が立ち上げ当初より芸術監督代行をつとめており、現在、小学生から70代まで40余名が在籍しています。

 

「世代を超えた出会いでの変化」

ワークショップが始まると、最初は演劇部員のみなさんも緊張した様子も見えました。

3日間では、演劇的な遊びである「シアターゲーム」や、「テーマを決めた話し合い」、「小グループでのシーン作りと発表」などを行いました。

参加者自身の言葉、興味ある題材をあつめ、グループで協力してシーンをつくることは新鮮な作業だったようです。

これらをつみ重ねていく事で、1日目ではあまり大きな声で話せなかった生徒たちが堂々と意見交換をしたり、表情が硬かった生徒が明るい笑顔で話していたりと、回を重ねるごとに参加者同士の関係性にもいくつもの変化が生まれました。

最終日には、年齢の隔たりや経験の差もなくなり、一つの大きな「チーム」のような団結力がみられ、演劇を通して「仲間」になりました。

「参加者のことば」※抜粋

・普段、関われない年代の人たちと年齢関係なく意見を交換できて良かったです。とくに1回目にやった1日の行動をテーマにした劇が心に残っています。

・自分の全然知らないこと、自分と全く違う視点から見た考えを、いつもと違う方法で知ることができて、嬉しかったです。今回のワークショップで習ったことをいかして、これからの劇をつくっていこうと思います。

・相手との距離感を確かめたり、集中力を鍛えたり、自分達でテーマにそった台本を考えたりと今後の演劇に役立つようなことができてよかったです。楽しみながら、色々と勉強になることが多い3日間でした。本当にありがとうございました。

・他のワークショップなどでは出来ないより深い内容のことができて、とても勉強になりました。様々な年齢の人と関わって、仲良くなることができ、とても楽しかったです。

・最初の方はちょっと恥ずかしい部分もあったが、少しずつ自分を表せるようになって途中からちゃんと意見を言えるようになった。そこを部活でもできるようにしたいと思いました。空間の使い方がそれぞれ違って毎回驚いていました。今回を通して、いろんな人と話す大切さや、みんなを知ることなどさまざまな部分ですごく勉強になりました。本当に短い間でしたが、有難うございました。

・ストーリーを考えたり、文を書いたり、実際に演じたりと、内容がとても濃かったです!わが町劇団員の人がとても優しく、フレンドリーに接してきてくれたおかげで、演劇初心者の自分でも、とても楽しむことが出来ました。ありがとうございました。

・今回は参加して本当に良かったです!このワークショップのおかげで新入部員もたくさん増えたし、何より色々な方たちと話せたり、短い劇をやったりして本当に楽しかったです!演劇って本当にすごいなと思いました!またみなさんにお会いしたいです。そしてみなさんの劇をまた観たいと思いました!ありがとうございました!

・今までになかった3日間を通してのワークショップで最初は恥ずかしくて意見をいうことがあまりできなかったし、同じ学校の人とばかり話していたけど、2日目からは全然恥ずかしさとか緊張がなくなりました。いろんな人の考えていることをきけたり、新しい発見があったので良かったです。

・年齢の幅が広く、その分出る意見も違っておどろく部分もあった。短時間で一緒に劇をつくったりと仲が深まって、3回だけでは足りないくらい。またやってほしい。

・貴重な体験をさせていただきありがとうございました。まだ入ったばかりですが、部活を頑張っていこうと思います。期間を伸ばしてほしい。

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