合同創造ワークショップ
しんゆりアウトリーチin桐光学園
合同創造ワークショップ
<日程>
令和元年
11月2日(土)、9日(土)14:00~18:00
<会場>
学校法人 桐光学園 小学校体育館(2日)、同学内TOKOホール(9日)
<参加校>
学校法人桐光学園、学校法人 桐蔭学園、洗足学園中学高等学校
<参加者>
27名(2日)、31名(9日)
<講師>
原田亮(company ma)、森山蓉子(company ma)
<アシスタント>
劇団わが町劇団員有志
【2日間で作るミュージカル?】
今回のアウトリーチでは、普段共に活動している演劇部員以外に他校の演劇部員を招き、2日間でミュージカルの創作を行いました。
参加校は毎年3月に当劇場で発表会を開催している川崎市高等学校演劇研究会から2校(桐光学園、洗足学園中学校・高等学校)、6月に「演劇創造ワークショップ」を実施した桐蔭学園の計3校。
2日間という限られた期間で歌やダンス、演技を含んだ「夕日の中を走るライオン」(原作工藤直子/脚本演出ふじたあさや)を複数校で協力して創作することで、学校間の繋がりや同世代の交流、今後の大会や公演に活かせるような「発見」を見つけることを目指しました。
アシスタントには、今回題材にする「夕日の中を走るライオン」の脚本演出を手掛けたふじたあさや氏が芸術監督を務める市民劇団「劇団わが町」の有志数名(中学生~60代)が参加し、いつもの部活動とは一味違った2日間となりました。
【各チーム自由に表現してみよう】
約1時間シアターゲームを行い、参加者間の緊張がほぐれたところで1つの大きな円をつくり、本読みを行いました。事前に台本を配布して頂いたこともあり、本読み前を行う前に内容を理解している参加者が多数いました。
続いて劇中の2曲の楽譜を配布し音取りへ。生ピアノ伴奏をアシスタント(劇団わが町劇団員有志)が行い、不安定な箇所は何度も繰り返し練習をしました。参加者からも「ここが不安なのでもう一度お願いします!」と積極的に声が上がり、徐々に歌声も安定していきました。
音取りをした後はステージング。ミュージカル初挑戦の参加者もいる中で歌やステージングはとっても新鮮だったようです。歌とステージングを覚えた後は参加者を4つのチームへ分け、いよいよ作品の創作です。原田さんより「コロスは自由な役でシーンの情景を変える役割があるので思いっきりはじけてやってみてね!」とアドバイスがありました。
【いよいよ発表の時間】
1週間後いよいよ発表当日です。先週参加できなかった演劇部数名が、このアウトリーチを部員から聞き「参加したい」という声があり、新たに数名を参加者として迎えました。
約30分のシアターゲームで身体をほぐした後、1週間前の復習(歌とステージング)をしました。その後、各チーム発表に向けて最終練習を行いいよいよ発表です。
台本なしで演じる参加者やオリジナリティ溢れる演技をする参加者、原田さんのアドバイスを活かして自由に演じるコロス等、どのチームも個性豊かに演じました。
1つのチームが発表した後は、そのチームの作品を見てどう感じたかを観客目線で別の参加者が伝え、意見交換をしました。全チーム無事に本番を終え、ほっとした表情でした。 発表後は1つの大きな円になり、一人一人の感想を聞きました。
「参加者のことば」※抜粋
・練習時間が短い中、凄いと思った。
・ミュージカルの概念が変わった。もっと観に行きたい。
・発表後にまだまだ自由に出来たなぁと思った。広がると思った。
・小さい頃からミュージカルを作りたかったから嬉しかった。自由の個性が出ていた。劇って凄い!
・コロスってどうするの?って思ったけど重要な役割だった。
・他校と繋がれてよかった。自分の学校にない良さも知れた。
・歌もダンスも下手なので不安でしたが、演劇の楽しさを再確認できて、ありがとうございました。
・ナレーターの使い方の大切さがわかりました。どのグループもそれぞれ個性が出ていて多様だなと思いました。自分達の手で1から作って演じることの嬉しさや達成感を次はまた別のもので得たいです。
・今までミュージカルをやってみたかったけれど機会がなかなかなくてできなかったので今回出来て本当に良かったです。表現が自由な”楽しさ”をとってもよく実感ができ、自分の中で特別なものとなりました。