超・振付家シリーズ Vol.2
安藤洋子『TANSU』
2009年 7月31日(金)20:00
2009年 8月1日(土)14:30/19:30★
2009年 8月2日(日)15:00
★アフタートークあり
ザ・フォーサイス・カンパニーのダンサー、アマンシオ・ゴンザレスと、NODA・MAPやニブロールなど、分野を問わず多様な舞台表現の場で活躍中の矢沢誠がゲスト出演決定!
8月1日(土)19時半の回に行われるアフタートークには出演者が出演します。
超・振付家シリーズとは…
2008年よりスタートした、川崎市アートセンターが発信する「超・振付家シリーズ」。あらゆるボーダーを超えて活躍する振付家を迎え、新作クリエイションを展開します。前回はイデビアン・クルー主宰・井手茂太の「大黒柱」を上演し、好評を博しました。第2弾では安藤洋子に焦点をあて新作に挑みます。ザ・フォーサイス・カンパニーの照明家タニヤ・リュールと共に安藤洋子が舞台空間に紡ぎ出す強烈な瞬間と永遠性。「振付」を問い直す実験作。どうぞご期待ください。
安藤洋子 Yoko Ando(The Forsythe Company)
1989年木佐貫邦子に出会い、本格的にダンスを始める。
山崎広太、笠井叡等多くのダンス公演に参加。97年より自作自演のソロダンス活動を開始。その傍ら、野田秀樹作・演出:NODA.MAP公演、小澤征爾指揮によるロベルト・ルパージュ演出のオペラ、坂本龍一オペラなど幅広く舞台で活躍。
2001年ウィリアム・フォーサイスに認められフラン クフルトバレエ団(05年よりThe Forsythe
Company)に入団。これまでにフォーサイスの31作品を踊り、今なお世界のアートシーンをリードしつづけている彼のもと、ザ・フォーサイス・カンパニーの中心的存在として世界の第一線で活躍中。
また日本においても、安藤自らの企画プロジェクトや外部カンパニーへの振付け、井手茂太率いるイデビアン・クルーにゲスト出演するなど、精力的に活動している。
オフィシャルブログ:http://www.yokoando.com/
超・振付家シリーズVol.2 安藤洋子『TANSU』インタビュー
日本でソロを経験した後、ウィリアム・フォーサイス※との運命的な出会いから単身ドイツに渡り、ザ・フォーサイス・カンパニーで活躍して9年目。熟練のダンサーとしてだけではなく、今だからこそできる”振付”に挑みたい、と安藤洋子がこの夏、川崎市アートセンターにやってくる。
はたしてどのような作品になるのか。今回の新作公演『TANSU』にかける意気込みを語ってもらった。
新作『TANSU』について
ー『TANSU』というタイトルには、どのような意味が込められているのでしょうか。
安藤:日本で10年、ドイツで9年、今まで20年近く踊ってきましたが、様々な出会いや膝の手術などの経験を経て、やっと最近、ダンサーとしても、人間としても自分が熟してきたと感じ始めています。そんな今、自分の中から溢れ出すものを一度整理したい、という想いから、”引き出し”という言葉に着想を得て、タイトルを『TANSU』に決めました。
『TANSU』といえば箪笥、タンツ(ドイツ語で「踊る」という意味)…など今回のタイトルである『TANSU』には色々な意味が含まれているのですが、『TANSU』は”単数”でもあります。私は将来的に、複数の人々と色々な事を展開していきたいと考えているのですが、まずは孤独を恐れず、”単数”としてしっかり向き合いたいなと。その”単数”が個として存在した時に、複数になったらすごく強いと思うんです。そこをきちんと通りたいですね。
ー「振付家」安藤洋子が目指すものとは?
安藤:また、今回の作品は「超・振付家シリーズ」の第2弾でもあるので、振付というものを問う作品になったらいいなと思っています。どういうことを振付とするのか、振付の概念を考えたいですね。振付が見える作品なんておもしろくない、振付が見えたら終わりですから。これはフォーサイスもよく言うのですが、いい即興というのは振付に見える。いい振付と言うのは、即興のように見える。でも、今、振付が振付として見えるダンスが多いように感じます。そのふたつを両方持った上で、振付とは、ダンスとは、と追求していかないことには、誰が踊っていても人形になってしまうのではないかと思うんです。
ー今回の作品で新たに挑戦してみたい事は何ですか。
安藤:特に私が今回トライしたいのは、”関係性”を見せること。「間」にあるものを認識できるのは、「他」があってこそ。安藤洋子を見せるというよりも、その向こうにあるものを見せたいなと。ダンサーの仕事はそこにある種、強烈な生命体というか、命を提示しなければいけません。私はそれが、ダンサーの仕事だと思っていますし、そこにあるのは、きれいごとだけじゃないはずです。どこを切り取って出すかは私の方のセンスですが、でも生身の人間が、生身の人間に向かい合うということが、コミュニケーションとして今、すごく大事なんじゃないかなと思っています。美しくないことも、私は私のまま出す。それが安藤洋子の”引き出し”から出てくるものですから。昔とは違って、今なら冷静に、客観的に自分の事を動かせるというか。だからこそ振付というモノにチャレンジしたいなと。できることをやっていてもおもしろくない。できないことをやってみたいですね。
ザ・フォーサイス・カンパニーの照明家、タニヤ・リュールとのコラボレーションについて
ー今回の公演では、照明家とのコラボレーションにも取り組まれるそうですが。
安藤:タニヤはフォーサイスのところで長年やっていて、いわゆる”照明”という明かりではなく、限りなく自然光に近い、美しい明かりを作る照明家です。説明的なことはなくても、状態はある月明かりのように、そこから色々と想像させる光を作ってくれる人です。彼女の明かりはありのままを照らし出すので、その人の持っているものがよく見えてしまう。ごまかしがきかないので、ダンサーにとって、すごく残酷な光になることもありますが、その人が舞台の上できちんとありのままに存在していたら本当に美しいものになります。
今回、私とのクリエイションで、彼女から何が出てくるのか楽しみです。直接仕事をすることで、どんな”引き出し”を彼女が持っているのか。それは盗みたい、知りたいと思っています。
公演にむけて
ー日本で待っている観客へ、メッセージをお願いします。
安藤:とにかくお客さんには元気になって帰ってもらいたい。わかりやすく言うと、「ダンスを見たな!」と思わせたいですね。しかし、それにはこっちがぎりぎりまでやらなくてはと思っています。人間が、人間に伝える事。何のフィルターも通さず、何のコンピュータも通さず、メールでもなく、もう、見たら終わり。残るかもしれないし、残らないかもしれない。でも、そこでは強烈に、人と人とが出会えたらいいなという思いがすごくあります。
2009年4月24日/ロンドンツアー中の会場カフェにて
聞き手:川崎市アートセンター 友井まどか
「とにかく、 今回の『TANSU』をやってみないことには、次に進めない」と語る安藤。これをきっかけに、次はどんな”引き出し”をつくるのか、今後の活動も含めて今回の公演に期待したい。
※ウィリアム・フォーサイス/William Forsythe
1949年アメリカ合衆国ニューヨーク州生まれ。73年に渡欧し、シュツットガルト・バレエ団に入団。84年からフランクフルト・バレエ団の芸術監督に就任し、著名なダンスパフォーマンス作品を多数発表。2004年にフランクフルト・バレエ団の活動を終えた後、自らのカンパニーであるザ・フォーサイス・カンパニーを立ち上げ、ワールドワイドに活動中。また、近年では、舞台における活動のみならず、ジャンルを超えた多彩な芸術活動を行っている。
| 日時 | 2009年 7月31日(金) 20:00 8月1日(土) 14:30/19:30★ 8月2日(日) 15:00 ★終演後、出演者によるアフタートークあり。 受付は開演の1時間前、開場は30分前 |
|---|---|
| チケット料金 (全席指定・税込) |
前売 4,000円 / 当日 4,500円 ※未就学児の入場はご遠慮ください。 |
| チケット |
インターネット会員限定先行発売 お好きな席をいち早く指定できる、インターネット会員限定 チケット先行予約開始! 【予約受付期間】 【対象】 【チケット引取方法】 2. 全国のセブン-イレブン店舗 一般発売:2009年5月14日(木)9:30〜 |
| チケット取扱い |
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| スタッフ |
出演:安藤洋子、Amancio Gonzalez(The Forsythe Company)、矢沢誠 照明:Tanja Rühl(The Forsythe Company) 音響:牛川紀政 舞台監督:三津久 テクニカル・ディレクション:遠藤豊(LUFTZUG) ビジュアル・コーディネート:平田智、宮下今日子 宣伝美術:藤森綾子 宣伝写真:池田宏彦 衣裳協力:河村由美子 制作統括:大久保聖子 制作:友井まどか 主催:川崎市アートセンター、NPO法人アートネットワーク・ジャパン 制作協力:河内崇、LUTZUG 映像機材協力:株式会社プリズム 助成:平成21年度文化芸術振興費補助金(芸術創造活動特別推進事業) 後援:「しんゆり・芸術のまちづくり」フォーラム |
| お問合せ | 川崎市アートセンター Tel.044-955-0107 http://kawasaki-ac.jp/ |



